自己愛性人格障害との離婚の記録

調停、裁判、2年かけて自己愛性人格障害の夫との離婚までの道のりを綴ります

弁護士Y先生の見解

調停条項案についてA案とB案をまとめてくださった。 わたしとしては自身に負担が少なくて済むA案をとお願いしたかったが、当時のわたしは「一日も早く離婚したい」それしか頭になかった。

自宅マンションに住み続け子供の生活環境を変えたくない

それだけが願いであった。 先日記載したように自宅マンションの名義の半分は義父になっていた。

Y先生はA案は、当初浩司氏が形式的に住宅ローンの債務以外に、同額の慰謝料債務を二重に追うことになるため、その点に浩司氏が抵抗するかもしれません。 B案は、浩司氏が住宅ローンに加えて、不履行の場合には違約金を負うということになり、素直な感じがします。 以上のとおりですが、どちらの案で提案しましょうか。浩司氏が破産しないということであれば、とりあえずは素直なB案でよいかもしれません。ご一読の上、ご意見をお聞かせください。必要であれば打ち合わせを行うこともやぶさかではないのでおっしゃってください。と添えていた。

Y先生の指示に従いB案にした。ただこれから離婚を考えている方には、調停や裁判は時間がかかります。それならば自身の納得のいく方向を示すことが大事だったとお伝えしたいです。Y先生も早く終わらせたい一心でありました。こちらの条件よりも向こうが早く条件を受け入れるようにとその気持ちが先立ってしまっていたようだったと今となっては思います。

相手方は被告人です。こちらが我慢する必要はなかったのです。自己愛性人格障害と長く一緒にいると"自分さえ我慢できれば"と思う自己犠牲が身についてしまっています。調停や裁判でもそういう所に踏み込まれてしまっています。Y先生は淡々と仕事をしますと仰ってくださっていましたが、繰り返し繰り返し同じことを言われ、こちらが一部折れて相手の主張を聞き入れてしまう事をしてしまっていました。 気付かない間に多少ならと妥協して受け入れてしまったことが多々ありました。

これから離婚の取り決め事項を作成する方に言いたい。 子供の養育費については、成人するまでとしていました。が、現在、高校3年生になる娘は幸い学力があり、大学へ更には大学院へ進みたいと言っています。養育費については、子が大学及び大学院を卒業するまでもしくは進学をしない場合は成人するまでと記載して頂くべきだったと後悔しています。

「大学入学費用や授業料について改めて協議する」についても、改めて協議など出来る余地はありません。半額の負担とすると記載して頂くべきだったと後悔しています。

また、うちは姉妹共に私立高校に入学をした為授業料も高額です。上記の「大学入学費用」もですが、「高校入学費用」についても半額の負担をと記載してもらうべきだったと後悔しています。

「親権を申立人であるわたし」にしましたが、昨年末突然税務署から「夫とわたしの両人が子供を扶養としている。話し合いをしどちらかにしてほしい」とあり得ない連絡が来ました。 親権だけではなく、子を扶養に入れる事まで記載すべきです。

自己愛性人格障害は、頭の構造が違います。悪意はなく単に夫が世間知らずであったのかもしれません。「俺の子供=扶養」くらいの感覚であったかもしれませんが、この男に常識が欠如している事を忘れていました。ただただ関わりたくないのに関わらざるを得ない状況となり、とても不快でした。細かな事ではありますが、自分が得になる事は自分の権利だと主張します。自分は特別なのです。おそらく、このような書類は雛型があるかとは思いますが、それに加えて記載しなければならない事があります。記載された事だけすれば"子供の事きちんと責任持って行っている俺"になるのです。養育費が学費にすら及んでいない事をサラリと伝えても、自己愛にとっては自分の都合よく"すごい俺""立派な父親な俺"だと脳内変換されます。 知人に"あの女(わたし)は俺から眞子と利子を奪った女"だと言っていたそうです。 自分がした事で離婚になった事はすでに脳内では変換されています。 離婚がゴールではなかったとわたしは痛感しています。