自己愛性人格障害との離婚の記録

調停、裁判、2年かけて自己愛性人格障害の夫との離婚までの道のりを綴ります

愛人宅突撃④警察沙汰

愛人に電話を掛ける。

 

美樹さん今お家?

 

"はい"

 

今夫が来てるの。貴方と一緒に荷物をとりに来たのかと思ったのだけど。

 

"離婚はしないって言われました〜。遊びだったって。子供が一番大事だからって帰るって言って帰りましたよ〜"  軽っ

 

さっきもお話したよね?離婚するもしないも決めるのはわたし。

 

話にならないので電話を切りインターフォンにでる。

 

"俺!今!家族しか見えてない!"

 

はい?どちらさま?警察を呼びますよ。

お帰りください。先程結論はでたはずです。

 

30分近くインターフォンがなってたので電源を切った。オートロックを擦り抜けて玄関のドアを叩く始末。玄関の隣の部屋には眞子が眠っている。

 

仕方ない…と交番に通報をした。

 

数分後5〜6人の警察官がやってきた。

 

インターフォンを切っているので携帯に警察から電話がくる。夫が居ないのであればドアを開けます。夫が居るのであれば、わたしは娘を守らねばならないのでドアは開けれません。

インターフォンの電源を入れオートロックを解除する。

 

無線でのやり取りも聞こえていた。

"男確保しました。俺の家だと暴れてます"

 

玄関先でまず警察官が夫は一階エントランスにおりこの場には居ないと告げた。恐る恐るドアをあけると手帳を丁寧に見せてくださり、"玄関にご主人の物と思われるリュックがあります、中を確認したいのですが奥様よろしいですか?"

 

構いません

 

"ご主人の免許証確認しました。さて、奥様何がありましたか?"

 

夫には四年にも及ぶ愛人がおりました。先程愛人宅へ行き、話し合いをし、離婚をする事が決まりました。それは、夫も同意しております。愛人もわたしの実兄も同席しておりました。ですので、鍵も返却して頂き晴れて別居となりました。ここは彼が帰る場所ではありません。すみません。隣で娘が眠っています。これ以上騒がれると娘が起きてしまいます。お願いします。娘にこれ以上辛い思いをさせたくないのです。

 

そう言いながらわたしは玄関にへたり込み泣いていた。自分では毅然としていたつもりだったが、きっと立っているのもギリギリくらいの状況だったのだと思う。

 

警察官が無線で"男の話す内容とほぼ一致。ただ奥様は酷く怯えており、おそらくDVなどの可能性あり、自宅にあげるのは危険かと思われます"みたいなことがやり取りされてる。DVでもなんでもいーやって思ってたら

 

"男、俺の家だー!金もねー!行くとこねー!とのことです"無線…恥ずかしい。

 

財布から一万円札を取り出し警察官に"生活費も貰えてないんです、わたしが渡せる精一杯です!これでお帰り願いたいと一万円札を託した。

 

生活費もロクに渡さず…一万円札を奪っていったが返済されることすらなかった。

 

眞子の部屋を覗いた。眞子は眠っていた。

わたしも眠らなければと…うつらうつらと朝を待った。