自己愛性人格障害との離婚の記録

調停、裁判、2年かけて自己愛性人格障害の夫との離婚までの道のりを綴ります

愛人宅突撃①愛人VS正妻

バレンタインのこの日〜

遂にやってきた対決の日←大袈裟。

 

兄とは17:45に愛人マンション付近のパーキングで待ち合わせをしていた。

17:30に着くと兄はすでに到着しており普段吸わないタバコを吸っていた。

 

"ここに車を停めておけば女の帰宅はわかるよな?"

 

うん

 

"女が通ったら優子はマンションエントランスの前に行って、きちん名乗ってから話をしなさい"

 

うん

 

"俺は女が自転車を停めたのを確認し後ろからついて行く。もし、女が逃げる事があれば俺がそこで女を受け止めるから。様子見て2人で部屋に上がるようなら車内待機する。浩司君の姿が見えたらその時浩司君を引き止めて話をするから"

 

うん、ありがとう。

 

"俺さ、昨日眠れなかった。俺も父親だから、もし自分がこんな事やってしまったらって思って、ずるいかもだけど、子供と離れたくないな、離れれないなと思った。だから、優子が離婚したいと思っていたとしても浩司君をどうにか出来ないかって思ってるとこもある。ずっとこの女じゃなかったかもしれない、けど8年黙ってたっての…優子も甘過ぎるし我慢し過ぎだろって嫁に言ったら…もしじゃあ離婚しよってなったら?幼い子供2人抱えて?証拠は?ってなるじゃんって…嫁は俺たちは優子が壊れてしまってるって気付いてあげれなかったのだから、優子が頼ってきてくれたのだから自分達が優子ちゃんを守らなきゃいけないって言ってたけどさ、男って結局そんなもんなとこあるからさ、すぐに結論出さなくていいからあんまり急ぐなよ…そんな話をした。兄達は女に手切れ金を準備してくれてた。わたしの幸せを祈ってくれていたのだ。

 

18時を過ぎた頃女が目の前を通過した。駐輪場に入った事を確認し、エントランスに向かった。

 

山本美樹さんでいらっしゃいますか?

 

"はい"

 

いつも主人がお世話になっております。

今村の家内でございます。

 

"困ります!"

 

困ります?と仰られても…

わたしが今日お伺いしたのは貴方とお話をすべきだと思ったからです。

主人とお付き合いをされてますよね?

 

"はい"

 

それは良い事ではないのはお分かりですよね?

 

"はい"

 

これからのこときちんとお話出来ないかと思うのですがお時間頂けませんか?

 

"今のままでいいです"

 

今のままと仰るのは?

 

"今のままは今のままです"

 

それは貴方にとってもわたし達家族にとっても良い事ではありません。質問を変えます。貴方はどうしたいのですか?

 

"旦那さんと結婚したいです"

 

ならば尚更わたしとの話し合いは不可欠かと思いますけれど、お家に入れていただけませんか?

 

"あのですね!私!4回も子供堕してます!私だって奥さんみたいに子供産みたいのに妊娠出来ない身体になってしまったんです!今だって不妊治療に通ってるんです!"

 

美樹さん。ごめんなさい。わたしその話を今初めて知りました。貴方の身体や心が心配です。もっと早くに貴方に会うべきだった。ごめんなさい。

 

何故かわたしは…愛人に謝っていた。

 

"散らかってますけど上がってください"

 

彼女に言われ一緒にオートロック解除されたエントランスから入りエレベーターに乗る。

 

たまたま同乗した女性がわたし達に

 

"○○○○号の方?"と声をかけてきた

 

"はい"

 

"管理会社にも何回も苦情言ってますけどね、夜中に痴話喧嘩やめてくれません?怒鳴り声に壁は殴る蹴るで寝られやしない!"

 

"管理会社から注意があって退去するよう言われてます、すみません"愛人が答えた。

 

申し訳ありません。この子の姉でございます。ご迷惑をお掛けし本当に申し訳ございません。今日きちんと言って聞かせます。今後ご迷惑をお掛けすることがないよう言って聞かせます。

 

"なんで庇ってくれたんですか?旦那さんから聞いてる優子さんとは別人ですね。旦那さんのお友達に優子さんがどんな人か聞くと、みんな優子さんを褒めます。私旦那さんのお友達に嫌われてるみたいなんで"

 

この子もギリギリなんだろうと…なんだか哀れになった。夫はわたしに手を挙げることはない。大声をあげることはあっても。